H海上
業界2位優秀損害保険会社
1955年度から海上保険専業会社で出発し損害保険産業のリーダーとして海上、火災、自動車、特殊、長期、
年金および退職保険(退職年金)まで損害保険全部門に渡り社会安全網の役割を大きく果たしています。
A.M.Best※から “A(EXCELLENT)”の信頼レベルを獲得しました。
業務処理の改善と保険商品管理構造の改善でビジネススピードアップ
新商品発売周期が6ヶ月から1ヶ月に、新商品が5倍増加
InnoRulesを中心にアプリケーションを共通化し、再活用可能な単位でアプリケーションを再構築しました。
これで新商品開発がより早くなりました。
前は3~6ヶ月単位で新商品を発売しましたが、今は毎月新商品を発売しています。
H海上 システム子会社 関係者
目標
業務ルールの統合管理
新商品発売のためのシステム開発期間の短縮
効果
商品発売周期の短縮(6ヶ月→1ヶ月)1/6 短縮
発売する年間新保険商品の数5倍 増加
業務担当者中心のシステム開発でIT部署依存度減少
背景
迅速な新商品発売のためのシステム開発期間短縮と精度の高い影響度分析
既存システムでは保険商品情報の管理、 柔軟性不足、部署間コミュニケーションとITリソース活用の非効率性などの問題がありました。そのため、新商品発売のためのシステム開発期間の短縮が困難でした。
新商品を発売するときに既存システムに不足していた点は商品情報の統合管理と新商品発売による影響度分析でした。新商品開発では同一保険種目を再利用した商品の開発は1~3週間、他の保険種目の組み合わせによる商品開発は2~6ヶ月必要であり、年間の新商品の発売は15~30商品程度でした。
このスピードと商品数はマーケットニーズを満足するものではありませんでした。
結果
新商品の発売が年間5倍
InnoRulesとInnoProductを中心に既存のすべてのビジネスルール(業務ルール)を最小単位で分離し、共通化しました。分離したアプリケーションの中で必要な業務ロジック部分はルール化し、商品基準情報、業務ルールを統合管理可能にしました。
このようにして新しく構築されたシステムは既存の商品を修正する場合は商品基準情報とビジネスルールを業務担当者が簡単に修正できるようにしました。新商品を開発する場合は既存商品をコピーして異なる部分のみ修正することでシステム適用が完了します。また、InnoRulesをベースに構築したシミュレーション機能で損益分析、新商品開発妥当性などについて事前に検討を行っています。
これはInnoProductの商品基準情報の統合管理と商品プールをベースにした商品構成と商品コピー機能を使うことで業務担当者が独自で商品開発が可能になり、短期間で多くの商品を発売できるようになりました。
自動車保険ビジネスロジックの前後
既存ビジネスロジック
ビジネスロジックには商品基本情報”(保険加入可能な最小年齢), “ビジネスルール”(顧客年齢による最小加入限度額設定)などのロジックにはがハードコーディングされていて、変更時はIT開発者がアプリケーションを修正する必要があり、共通化・再利用にも制限があります。
InnoProduct ビジネスロジック
InnoProductは商品基準情報とビジネスロジックをすべて統合管理可能であり、商品と商品構成要素単位の共通化、再利用に制限がありません。
※ A.M.Best : 保険会社専門信用評価機関
※ InnoProduct : 商品基準情報を管理する商品管理専用ソフトウェア